2010年6月2日水曜日

ナビスコ清水戦は本当に良い内容だったのか。(2)

(最近、熱くなって乱暴な書き方になることが多いので今日は自重して丁寧に・・・)

(今回もまたまた、長~い文章になっていますが、レッズの現状の最大の問題点だと思っている内容を素人なりに頑張って書いたので、面倒なところは読み飛ばしていただいても最後まで読んでいただければとても嬉しいです。)


 バックライン、最終ラインで起きた同じ種類のミスを考察し、そこから「良い内容だったか」を探っていきます。
 最終的には前回の「得点が取れなかった理由」につながるものだと思っています。

 まず最初に断っておきますが、
 以下に示すような種類のミスは、疲労で足が止まった試合終盤なら、どんな強豪クラブでも起こりうる事だということです。
 しかしここでは、試合の前半、それも立ち上がりの時間から立て続けに起きた事を問題として取り上げています。
 たった1つのミスを取り上げてケチをつけているわけではないことをご理解下さい。

(加筆:バックパスそのものを批判するものでもありません。なぜかバックパスは全て悪であるような風潮がありますが。)

(画像はクリックで大きく表示されます。)
前半2分
 左サイドセンターライン上の宇賀神から後方のスピラにパス
 →兵働が詰めて、スピラがGK加藤に戻す  
 →右サイドタッチライン際のサヌがパスを呼び、加藤は一旦サヌに視線をやるが、詰めてきたヨンセンがコースを塞ぎ、加藤は左に持ち替えて前線に大きくクリア。

 兵働にスピラへのパスコースは塞がれ、ヨンセンには山田とサヌのコースを塞がれている状態で加藤が孤立。
 ここで浦和の選手が動き直して加藤をサポートして、しっかりパスを繋ぐことが出来ていれば、清水の選手がこれだけ前につめた結果、浦和に中盤でフリーになる選手(細貝、ポンテら)が生まれる為、優位に攻撃につなげることができたはずです。
 

 ではどの様に選手が動けばそれが可能であったかを次のシーンを例にして図解します。


 そのクリアを前線左サイド田中が受けるが相手に詰められてスローイン浦和ボール。
 →浦和左サイドセンターライン付近から宇賀神スローイン
 →スピラノビッチが受けて後方に運びながら  
中央の山田にパス
 →中にパスの出しどころを探すも見つからずスピラに戻す
 →兵働に詰められてGK加藤にパス
 →スピラに詰めていた兵働がさらに加藤に詰める
 →加藤慌てて前方に蹴るもセンターサークル内の相手へのパスになる。
(画像内ヨンセンは兵働の間違いです)


 ここでも動き直してサポートする選手がいない為、加藤が追い詰められています。
 スピラは加藤にパスすると同時に、加藤のパスコースを作る為に瞬時に動き直しをする必要があったのです。
 さらに連動して、スピラがパスを受けた後に素早くビルドアップを開始すべく左サイドの宇賀神は戻る必要がありました。(歩いていましたが・・・)



 山田においては前方に歩を進め、ヨンセンに広大なスペースを与えてしまっている。加藤のクリアをヨンセンやその後方の選手に拾われていたら・・・!!

 最終的にこのシーンでは、加藤のクリアが低くなり、相手の中盤に拾われ、右サイドから攻められてCKをとられてしまいました。
 
前半5分
 右サイドサヌがFKをスピラに蹴る
 →前方にパスコースを探すスピラに対して清水選手が寄せる
 →ギリギリのタイミングで前方から下がってきたポンテにパスが渡る
 →右のサヌにパス
→清水の守備ブロックによりサヌは山田にバックパス
 →山田2タッチの後、左サイドの宇賀神へのサイドを変えるパスはミスになる。


 最初にスピラにボールが渡った時点で、なぜ山田は後方に下がってパスを受けられる準備をしていないのでしょうか。
 スピラに対して加藤に戻すように指示していながら、自分はそれにそなえて動き直さず、あろうことかヨンセンの影に隠れるポジションに移動しています。

 仮に最後の山田から左サイドの宇賀神のパスが通ったとしても、ポンテが一旦下がったことにより前線の枚数が減った為、攻撃の組み立てに時間がかかったかもしれません。

前半16分
 右サイドの山田から加藤にバックパス。
 ここでもまた味方がパスコースを作る動きをしていない為、過度に慌てた加藤(前半2分が伏線)がバランスを崩しながらクリアすることになります。

 ここでタッチラインを割ったボールをフィンケが拾いにくるのですが、何の指示も与えず、ただサヌにボールを渡すだけでした。
 ここで最低でも右サイドのサヌにはこの流れを断ち切るよう(味方のサポートをして繋ぐ)指示ができたはず・・・。

 加筆:加藤のクリアしたボールが浦和ベンチ方向に飛んできたのは、「幸運」だったはずなのに、これをふいにしてしまった・・・。「幸運」を求めていたのは誰あろうフィンケであったろうに。



前半24分
 センターサークル内の細貝から左後方のスピラにパス
 →スピラ、相手に寄せられて中央の山田にパス
 →山田、ヨンセンに詰められ慌てて加藤にバックパスするもコースが乱れ加藤トラップしきれずボールは後方に流れ、あわやオウンゴール。

 ここでも山田からパスを受けられる選手がいないし、仮に加藤へパスが通ると想定しても、そこからパスを受けようと予測して動く選手がいません。



直後の25分
 CKが流れた後の左サイドでスピラがファウルを貰いレッズボール。スピラがFKで後ろの宇賀神に小さく戻す
 →引いて貰いにきた細貝にパスが渡る
 →細貝、加藤にバックパス
 →相手に寄せられて加藤切り返してクリア。


 戻ってきたのは細貝だけで、そこからまた貰う動きを山田が怠っています。

 ちなみにここで加藤に寄せた清水の選手は、山田が貰いに戻りに来た場合を予測して加藤のパスコースを切る動きをしています。



前半30分
 清水のクリアボールを最終ラインで拾った山田。
 →ここに小野が詰めてきたので加藤にバックパス。
 →さらにプレッシャーに来る小野に詰められて加藤がしりもちをつきながらクリア。


 一見、スピラノビッチや宇賀神の位置からでは帰陣が間に合わないように思われるのですが、小野がセンターラインから一気にGK加藤に詰めて走る姿を見れば、浦和の選手が直線的に帰陣することは可能であったことは明白です。(他のシーンでも同様です)
 ここに浦和と清水の意識の差も見て取れます。


 これらのプレーで仮に加藤が前方へ蹴ったボールが、直接相手のディフェンスラインの裏をつくパスになったとしたら、決定的なチャンスになっていたかもしれません。
 しかし、プレッシャーを物ともせずそんなに遠くに正確に蹴れる技術を持ったキーパーは、全盛期のチラベルトくらいでしょう。

 若く経験の浅いGKである加藤に、ハイリスクなプレーを選択せざるを得ない状況を与えた守備陣、特にベテランの選手は無責任極まりないのではないでしょうか。
 付け加えるなら、某レッズ専門サイトでこの試合の加藤を「フィードが不安定」と評価した専門家(?)も同罪です。むしろ孤立無援の中、加藤は良くやったと思います。


 前半立ち上がりから、これだけ頻繁に同じ種類の連携ミスを繰り返していたのにもかかわらず、「チームに批判的な事を言える内容ではなかった」と言われても、到底納得できません。


 「ショートパスを主体とするコンビネーションサッカー」を標榜していながら、なぜこういった初歩的なミスを繰り返し、ビルドアップのチャンスをみすみす失うのですか?

 例えば世界中の国代表やクラブが理想とし憧れるバルセロナや、W杯でも優勝候補に上げられるスペイン代表でも、ここからビルドアップをしようというコンセプトを持っているし、さらに例えば、パスサッカーをしていた頃の広島(現在は少しずつスタイルを変えている)でも、しっかりと自陣深くからパスを繋いでいました。
 南アフリカで日本と対戦するオランダも、自陣内でも必ず味方のサポートをする意識が徹底されています。(宇賀神はファン・ブロンクホルストの上下動を見習え!)
 
 フィンケの掲げる「ショートパスを主体とするコンビネーションサッカー」は、相手陣内では機能させるメソッドが随所に見られますが、自陣内でのメソッドが欠けていると思います。
 そしてそれが欠けていることが、ビルドアップの起点をバックラインから作れず、結果的に相手陣内での攻撃が行き詰まりやすいことに繋がっているのではありませんか?

 上にあげたミスの場面で、「縦に大きく蹴れ」と指差しでGK加藤に指示する山田の姿が多く見られます。
 繋げられる場面で繋がず、縦ポンを指示。この意識に対して、どうして「チームみんなが同じ方向を向いて」「コンビネーションサッカーを目指す」姿勢を見て取れというのですか?
「とりあえず縦に放りこんで相手陣内に行ってから考えようぜ」という姿勢しか見て取れません。(堀之内がサイドを指差すシーンがありました。しかしサイドにフォローの選手はおらず・・・)
 高い位置でボールを奪って攻撃する、という意識が強すぎてそればかりが先にたち、低い位置では攻撃への意識が低下しているのかもしれません。
 
 
 チームを新たに作りあげる時、多くの監督は「守備から始める」と言いますが、「攻撃から始める」という監督も決して少なくはありません。


 「守備から」というのはまさしく、ボールを奪わないことには攻撃できないから、という意味ですが、「攻撃から」というのも、実は後ろから攻撃を組み立てるという意味では「守備から」と同じことを指しています。

 だから自分は常々、守備的であろうと攻撃的であろうとちゃんと守備の整備をしろよ、と言っているのです。
 しっかり守れて、しっかり後ろから組み立てられれば、守備的なサッカーであろうと攻撃的なサッカーであろうと、自分は受け入れます。


 おさらいします。


 なぜこれらのプレーに批判的な意見を言うのか。

 それは第一に、相手のプレッシャーによってGKとの一対一の場面を作る、或いはGKのところでボールロストする、という致命的な場面を作りかねないミスを繰り返したということ。

 そして第二に、これらの場面では、清水の選手が猛然と浦和DF、GKに詰めてきている、ということは、浦和がしっかり味方へのサポート(パスコースを作る)を行いさえすれば、DFラインからのビルドアップを開始できるチャンスだったということ、そのチャンスをみすみす逃してしまったということです。

 清水にとってこの試合は、Bグループで勝ち抜けるにはどうしても勝ちにいかなければならない試合でした。
 つまり、前半から浦和DFに厳しくプレッシャーをかけてくることは明白だったのです。にもかかわらず、それに対しての備えが全くできていなかったのです。
 加えて、これらの場面で、「相手を食いつかせる」という意識を持って試合に臨んでいれば、相手が食いついてきたところで必ず浦和にフリーな選手ができ、先に述べたように、優位な状況でビルドアップが開始でき、清水の中盤が間延びしていれば、決定的なカウンターのチャンスを迎えることができたのです。

 「ピンチはチャンス」。まさにこのような場面に当てはまる言葉です。
 それがピンチをピンチとし、チャンスを潰してしまうという、二重のミスを同時に犯す結果になったのです。
 
 なぜこのような予測を立てて試合に臨まなかったのか、大きな疑問と怒りを感じます。



 これは推測ですが、清水はこの浦和の最終ラインでの対応を、昨期、今期の試合から、頻繁に起こることとしてチェックし、狙ってきたのではないかと思います。
 そうでなければ、あれほど浦和の最終ラインに「食いついて」来ることは、「ショートパスを主体とするコンビネーションサッカー」を理想とする浦和の思う壺であり、かえって危険だったからです。
 しかしそれをあえて行ったのは、「浦和は自陣からのビルドアップが出来ない」ことを研究していたからではないでしょうか。

 これは浦和をリスペクトしている証とも言えます。逆に浦和は清水をリスペクトしていなかったから、こういった予測を立てられなかったのではないでしょうか。

 お互いに相手を研究し、リスペクトし、そこから始まる駆け引きがあるから、サッカーは面白いのです。


 これらの理由から、この試合は「良い内容ではなかった」というよりむしろ「とても悪かった」「つまらないサッカーだった」と評価して終わります。

 長々と読んでいただき、ありがとうございました。(話の長い人ってやーね)

3 件のコメント:

  1. うーん、サッカーむずかしい^^
    でも後半部分はなんとなくわかったかなあ。
    仲間を助けようっ!てことだよね!

    ところで、ワールドカップのおすすめイケメン選手を教えてくだしあ
    外国のたれ目系でw

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  2. ゆ、Youすげえやw
    よくこれだけ考えるわwwwでもおらにも難しい… 
    タリーはチネってことなら禿げ上がるほど同意!w

    てんてー、北朝鮮のチョンテセがたれ目のイケメンですよ

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  3. 松嶋てんてー、
    さすがてんてー!俺の言いたい事を一行でまとめた!
    そうそうその通りです!仲間を助けようってことです!
    サッカーは団体競技ですからね。仲間をサポートするのがチームプレーってもんです。

    たれ目系のイケメンはまずブラジルのカカ、ポルトガルのCロナウド、それからイタリアのGKのブッフォンが鉄板です。
    でもおすすめはオランダのファン・デル・ファールトです。たぶんスタメンじゃないけど個人的にムチャクチャかっちょええと思います。


    2号さん、
    タリーはタリーでなければ良いんですが、タリーなタリーは一万回チネ!で良いと思います!!
    チョン・テセは逆立ちしたらワールドチャンピオンでしょう(笑)

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